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先月のコラムでは「ヘッジファンドとは何か」についてまとめました。今回は「ヘッジファンドに投資する方法」と「投資における注意点」についてまとめてみたいと思います。
◆ヘッジファンドを購入する方法
1)海外のファンドを専用業者等を通じて購入する
残念ながらヘッジファンドの多くは外国籍でしかも私募形式のものです。従って国内の金融機関で手軽に買えるというわけではありません。外国籍のファンドへ投資するには専門の業者を通すのが近道だと思います。申込書類や解約書類、海外送金の際の手続き書類には英語で表記する必要がありますが、記入方法等は担当者が教えてくれますので通常の英語力があれば問題ないでしょう。海外の証券会社や銀行の中にはヘッジファンドを購入できるところもありますのでそういうところを利用する方法もありますが、投資できるファンドの選択肢は専門業者を通じての方が多いように思います。
2)日本の金融機関で買う
最近では少しずつ国内金融機関で買える公募型のヘッジファンドも出てきました。有名なMan社のヘッジファンド(の運用成績に連動する公社債型の投信)を扱っている証券会社や銀行もいくつかありますし、海外有名ファンドの取り扱いをしているところもあります。その他、銀行や証券会社独自のファンドを設定しているところもありますので一度調べてみるのもいいでしょう。日本で買えるファンドはまだ少ないですがこれから徐々に増えていくと思いますので、情報収集は怠らないようにしたいですね。
◆投資における注意点
ヘッジファンド投資における注意点をいくつかまとめてみたいと思います。
1)手数料が高いので、コストに見合う効果があるかを見極める
購入時にかかる手数料も、毎年必要になる年間の管理費用も、通常のインデックス投信などと比べればかなり高くなっています。さらに運用成績がよい場合は成功報酬を取られるものがほとんどです。本当にコストに見合うだけの効果があるのかを見極めることが必要です。
2)ヘッジファンドの半分はできて2年以内に消える?
運用者が成功報酬を得ることができるということは、その分モチベーションも高くなるというメリットがある一方で、裏を返せば過度のリスクを取った取引をしてしまう危険性もあるということです。レバレッジをかけることでその危険性はさらに増幅されています。あるファンドの担当者から「ヘッジファンドの半分は作られてから2年以内に消えてしまう」というようなことを聞いたことがあります。ヘッジファンドなら何でもいいというわけではなく、過去の実績やファンドの内容を調べるなどして慎重に検討すべきだろうと思います。
3)解約時の現金化に時間がかかるものが多い
ファンドを解約する際、現金化に時間がかかるというのも注意したいポイントです。解約の申し込みをしてから実際に自分の銀行口座にお金が入ってくるまで2〜3ヶ月程度はかかるのが普通です。当面は使う予定のない余裕資金で投資を行うべきだと言えます。
4)海外のファンドに投資する場合、詐欺まがいのファンドも中にはあるかもしれない
日本国内の金融機関で購入する公募型のものであれば、ある程度安心して買うことができるでしょうが、海外の私募ファンドに投資する場合だと詐欺まがいのファンドに注意する必要もあります。ちゃんとしたファンドにはカストディアン銀行(顧客の資産を分別保管する銀行)や監査法人がついているはずですし、ファンド自体にはISINコードという12桁のコードが振られているはずです。ファンドを紹介してくれる業者さんによるチェックは行われているとは思いますが、念のため自分でも確認することが必要でしょう。
5)海外のファンドに投資する場合、相続の手続きが面倒になる恐れも
私は実務上取り扱ったことがないのでWEBなどで調べた範囲なのですが、海外のファンドに関しては相続の手続きが面倒になると言われています。死亡を証明する書類を英訳したものやサインの証明書類などが必要なようで、手続きには手間とお金がかかることが考えられます。通常、外国籍のファンドへ投資する際は共同名義で契約することが多いので、本人の死亡をファンド会社に知らせる前に共同名義人が解約してお金を引き出してしまうという形態を取ることは可能だと思いますが、法律上本当にそれで問題ないのかどうかは専門家に確認してみるとよいでしょう。
以上2回に渡ってヘッジファンドについて解説をしてきました。ヘッジファンドはうまくポートフォリオに組み込めば心強い武器になる一方で、他の投資手法と比べて注意すべき点も多いです。専門家に相談するなどして無理のない範囲で投資を行っていただきたいと思います。 |