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今月のゲストコラム:<2007.10>

ファイナンシャルプランナー 浅里 有のFPコラム  「外貨預金のあれこれ」

銀行の店頭ポスターを見てみると、「米ドル定期預金、年5%」など、目を疑いたくなるような金利が書かれていることがあります。普通の定期預金は、せいぜい0.35%程度ですので、それに比べてみると相当の金利差になります。「銀行で取り扱っているものだし、定期預金だし、なんとなく安心できる」と思って申し込まれるお客様がチラホラといらっしゃいます。当然、そのポスターに偽りは無いのですが、、、気をつけなければならない点はたくさんあります。大きなリターンを得るためには、それ相応のリスクがつきもの。今回はその外貨預金について触れてみたいと思います。

■為替手数料の発生
 外貨預金においては、円を外貨に、または外貨を円に転換する際に「為替手数料」が発生します。この為替手数料は、どの外貨に転換するかでも料金が異なる場合がありますので注意が必要です。たとえば、為替レートが100円で為替手数料が1円である場合、円から外貨に換えるとき(=TTS)、転換価格は101円となり、外貨から円に換える時(=TTB)、転換価格は99円となります。この為替手数料を意識しないお客様がたまにいらっしゃるため、「思っていたより定期にできた額が少ない」というクレームになることもあるので、説明する側としても特に念を押す点であります。

■他にもある、外貨預金の盲点
 もう一つの重要なリスクとして、為替リスクが挙げられます。先に述べた為替レートは、当然ながら世界の情勢と連動して日々値動きします。定期預金が満期になる頃に極端な円高に見舞われていたら、せっかくの高金利の恩恵が受けられないどころか、元本割れの可能性も出てきます。

あと、ポスターに掲げられている高金利の数字の横に、「当初3カ月のみ適用。以後は店頭表示金利にて3カ月自動継続」と書いてあったりすることもあります。過度な期待はされない方が賢明でしょう。

 そして、この二つの点がさらに意外な盲点に結び付きます。
 定期預金ですので、いつでも解約したいときに解約できる、というものではありません。契約と同時に基準日が設定されますので、基本的にその日以外の解約は認められません。 となると、高金利に誘われて3か月もので契約したものの、満期日に近くなると円高になったりして、解約するタイミングが無い、となることも。また、銀行によっても異なるかと思いますが、満期日の数日前までに銀行に解約の旨を伝えないと解約できないこともあるようです。なので、外貨預金は為替リスクに対して脆弱にならざるを得ない、というのが私の見解です。

■基本的には、長期運用を目的として
 このように、外貨預金は投資信託よりも為替に対して神経を使いますし、流動性も低いものと言えるでしょう。よって、少なくとも1年以上の長期運用に向いている、と言えるでしょう。当面使う予定の無い資金にて運用されることをお勧めします。

 現在は投資信託が一般に認知されてきたため、外貨預金の存在は銀行内でも薄くなってきた感はあります。しかし、投資信託には無いメリットも持っている外貨預金。興味を持たれた方は、お時間があるときに一度銀行窓口に行ってみてはいかがでしょうか。10月から施行される「金融商品取引法」によって、丁寧なリスク説明を受けられる、、、はずですので。。。

文責:浅里 有(AFP取得)
大学時代にてAFPを取得。現在は某銀行で働く一年生行員。毎日の業務がすべて勉強です!
【浅里 有のブログ】
新米銀行員奮闘記〜カウンターの向こうから〜 http://newbankerstory.blogspot.com/

 

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