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「外国為替市場」と言葉をニュースなどでも耳にします。「東京外為市場」「ロンドン外為市場」「ニューヨーク外為市場」の名前をよく聞くことがありますが、株式市場等とは異なり、それぞれ「外国為替市場」という特定の“取引所”“市場”があるわけではありません。「外国為替取引」は、個人、一般の企業、金融機関等の間で様々な場所で、多様な通信手段を使って行われています。個人が海外旅行時に銀行の窓口で異なる通貨を両替する行為も“外国為替取引”ですし、銀行間の大規模な取引も“外国為替取引”です。広い意味では、このような「外国為替取引」が行われるところそれぞれが“市場”といえます。ただ単に“外国為替市場”といった場合、銀行間市場の「インターバンク市場」を指します。この「インターバンク市場」で取引される“外国為替相場”が、インターバンクレートとして新聞紙上、テレビ等の報道機関により公表されています。
一般に為替相場の変動要因の主なものとしては、いくつか挙げられます。考えられる要因として、「経済成長率などの景気指標の国家間の違い」「貿易摩擦問題などの国際政治」「金融・通貨政策国家間の違い」「政治家や政府高官の発言」「各国の金利差」「戦争、紛争」「株価、債券価格」などがあげられますが、為替は政治による影響が強い事が伺われます。いろいろな要因がその時々で織り込まれて形成されています。
特に、国家間の金利差が大きな影響と思われます。お金を預けるのにはやはり金利が高い方が良いですよね。世界中のお金は、金利の低いところから金利の高いところへ集まるのです。経済状況のよい国にお金が集まるのも頷けますよね。その国の経済状況がよいことを「強い」と表現します。「円が強い」「ドルが強い」などです。そして「強い=高い」ですから経済状況がよく(強く)その国通貨に人気が集まる、つまりは「通貨高」になります。日本は「円」ですから、「円高」と言うことになります。
ところが、それだけではありません。相手が勝手に弱くなるときがあります。野球でもエラー続出で相手が自滅してこちらが勝つこともありますよね。“一人負け”なんて言いませんか。今の世界は、あめりか(US$)が勝手に(と言うか政治的でしょうが)下がる事で、結果、円が高くなっている感じです。為替の世界は、必ず「相対」と言って登場人物は2人だけです。例えば「円とドル」で、シ−ソーの両端に座る感じです。相手が勝手に下がれば、こちら側は必ず上がります。
アメリカは景気回復のために金利をどんどん下げてきました。先ほども述べたように、お金は金利の低いところから高いところへと移動します。今のアメリカは、サブプライムローン問題で信用も無くしていますので、今までは金利が高かったから少々のことは目を瞑ってきましたが、金利が低い以上、他の国の方がいいな〜っという感じで、「ドル」を売って他の通貨を買っています。結果、他の通貨(例えば円)が高くなります。だってシーソーに乗っているのですから。それが今の状況です。
なにせ、世界の三大通貨は「USドル」と「ユーロ」と「円」ですから。世界で使われている量がたとえ少なくても、日本の円は世界三大通貨の一つなのです。経済規模はアメリカに次いで、いや中国に次いで、いやヨーロッパにも引けを取らない位に大きいはずなのですから。 |